1969年7月15日付北京放送論評


 ソ修反徒集団はソ連国境守備隊にさしがねして七月八日、中国領八岔島に侵入させ再び散意に国境武力挑発事件を作り出して後、ことの真相をわい曲するために社会主義中国をひぼうし、気達いしみた反中国の空気を扇り、あわてて「抗議覚え書き」なるものをデッチ上げ、あいついでタス通信ニュースを流している。しかしながらソ修反中国の悪党どものデマを飛ばしていいのがれる腕のほどは吹き出すほど下手で、彼らのいわゆる「抗議覚え書き」とニュースはそれぞれ別のことをいっており、牛の頭に馬の目がついたようにちぐはぐでボロを出し尽くしている。

 八日のいわゆる「抗議覚え書き」の中で、ソ修反徒集団は恥知らずにも、わが国が「武装した中国人の一団」を「ソ連国境に侵入」させ、八岔島の「ソ連部分」に「隠れ」させてソ連の河川運輸要員を「武力で襲撃」したと中傷している。ソ修のこの強盗の論理によると、中国黒竜江省撫遠県内で黒竜江の主要水路の中心線から中国側にある中国領の八岔島に、あたかも「ソ連」に属する、一「部分」があるかのように思われる。ところが一日もたたないうちに、すなわち九日のモスクワ時間十時四十七分にソ修の宣伝機関タス通信が流したニュースは肩いからせて中国領の八岔島は「ロシア島」であるとわめき、さらに「中国の農民」は「双方の協定にもとづいてこのロシアの島で耕作に従事することを許された」ものてあるといった。続いて一時間とちょっとしかたたないうちに、タス通信はまたあわててニュースを流し、さらにいい方を変え「中国の農民」は「双方の取り決めにもとづいてこの島のロシア部分で耕作に従事することを許された」ものであるとかいっている。

 見たまえ、ソ連政府は八岔島の一「部分」だけが「ソ連」に帰属するといっているのに、タス通信はときに八岔鳥の全部が「ロシアの島」だといって見たり、ときにまた八岔島の一「部分」だけが「ロシア」のものだといって見たりしている。

 ここではソ連政府とその宣伝機関のタス通信が互いにビンタをはりあっているばかりでなく、タス通信自身も自社のビンタをはっている。ソ修反徒集団はもともとデマの助けを借りて中国領八岔島を侵犯した自己の犯罪をおおいかくそうとしたのだが、結果はまさしくその反対にかくそうとすればするほど、みんなの前でボロを出し馬脚を現わしている。西側の通信社さえも一目で彼らのこうしたのぞきからくりを見破り「ソ連は一体この島が完全にソ連に帰属すると声明したのか、それともこの島のわずかに一部がソ連に帰属すると声明したのか」とあざ笑って質問している。

 ソ修反徒集団のこうした自分で自分のビンタをはるようなサル芝居は本当にあきるほど演じられている。今年三月二日にソ修反徒集団が武装部隊にわが珍宝島を侵犯させてきわめて重大な流血事件を作り出した後にも、ソ修の二人の小物――ソ連外務省新聞局長ザミヤチンと国境守備軍司令部副司令官ヨノフが三月七日にモスクワで開かれたある「記者会見」の席で、互いにビンタをはりあう反中国の小さなドタパタ芝居を演じた。

 そのとき二人の反中国の小物が続けて演じた矛盾百出、笑いのウズをまいたかけあい漫才および彼らがみんなの前でポロを出したぶざまな姿はいまもなお人びとの記憶に新しい。

 指摘しなければならないのは、ソ修反徒集団がソ連国境守備隊を出動させて、わが国の領土八岔島を侵犯し新しい武力挑発を行なった罪行はソ修がわが国の領土珍宝島で作り出した一連の流血事件と同じように、鉄の証拠が山のようにある、いいのがれることのできないものだということである。

 「石を待ち上げて自分の足を傷つける」――これは中国人がある種の愚か者の行為を形容するときのたとえである。ソ修反中国の悪党どもはこうしたかけ値なしの愚か者の一団にほかならない。


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