1969年6月12日付北京放送報道


 六月十日ソ連修正主義の新ツアーはその国境警備軍を指図して中国の新彊裕民県バルルク山西部地区に侵入し、中国の牧民をら致し、新しい流血事件をつくった。

 これに五月二日ソ連修正主義裏切り者集団が数百台の戦車、装甲車、自動車を含めた大量の軍隊を派遣してこの地区に侵入し、中国の牧民と家畜群が中国の領土を通行することに乱暴にも干渉して以来つくったいまひとつの極めて重大な挑発事件である。またこれはソ連修正主義ツアーが含むところあって中国領土を侵犯し、中ソ国境の緊張した情勢に拍車をかけ、社会帝国主義の侵略政策を推し進めることに狂ほんしているいまひとつの罪悪の証拠である。

 バルルク山西部地区は昔から中国の神聖な領土である。現地の牧民は世々代々ここで放牧している。六月十日多くの牧民が毛主席の「団結してさらに大きな勝利をかちとろう」という偉大な呼びかけを学んで、あふれる革命精神をもって広々とした牧場で、革命に力を入れ、生産を促し仕事を促し、戦争への、そなえをうながす新しい高まりをもり上げていた。各民族牧民のひとつの意志、ひとつの心は中国共産党の「九全大会」の団結の旗しるしを高くかかげ、毛主席の偉大な戦略配置にしっかりついて新しいさらに大きな勝利をかちとることであった。

 この地区の塔斯堤河と鳥斯格河の交叉点のある牧場で中国の三人の牧民が従来同様羊のむれを放牧していた。殺らは放牧しながら毛主席の最新指示を学習した体得を話し、辺境と全国の革命に力を入れ生産を促すすばらしい情勢について話していた。午後九時三十分彼らは突然数十人の完全武装したソ連軍人が中国の領土に侵入し、鼻息もあらあらしく彼らに向かって突撃し、狂気にも挑発を行ない、中国の羊のむれを追っ払っているのを見つけた。ソ連修正主義侵入者の侵略の罪悪行為は中国牧民の大きな憤りをまきおこした。中国の牧民は革命の義憤にみちて侵入者の恥知らずな挑発をはげしく糾弾し、侵入者が即時中国の領土から出て行くよう要求した。中国の牧民は、ここはわれわれの偉大な社会主義祖国の神聖な領土であって勝手に侵犯することを絶対に許さない、と厳正に指摘した。ソ連修正主義の侵入者は理不尽にも、こともあろうに中国の身に寸鉄もおびていない牧民を強くなぐりつけ、中国の牧民一人をら致し去った。

 同夜九時四十分中国の国境警備隊員と現地の牧民はこの知らせを聞いてかけつけ、ソ連軍隊が中国の領土に侵入し、中国の牧民を殴打およびら致した乱暴な暴行に対してきびしい抗議を提出し、彼らを即時中国領土から出て行かせ、中国のら致された牧民を引き波すよう要求した。ところがソ連修正主義の侵入者は、彼らの挑発活動を停止し、中国の領土から撤退し、ら致した中国牧民を引さ渡さないばかりか、かえって中国の国境警備要員と牧民に向かってまっ先に銃で射撃を加え、その場で中国の女の牧民一人を射殺した。中国の国境警備要員がこれ以上忍ぶに忍ばれぬ状況の下で、やむなく自衛の反撃を行なったとき、含むところあって中ソ国境の緊張した情勢に拍車をかけているソ連修正主義裏切り者集団は、引き続き増兵し大量の戦車、装甲車を出動させて中国領土に侵入し、さらに大きな武装衝突を挑発しようと企図した。

 中国の国境警備要員と現地の牧民は、ソ連修正主義の新ツアーが一手につくり上げたこの新しい重大な流血事件に対して、極めて大きな憤りを表明している。彼らは毛主席の「われわれは相手が犯してこなければこちらも犯さない。相手が犯してくればこちらも必ず犯す」という偉大な教えにしたがい、ソ連修正主義の新しいツアーの武装挑発を徹底的に粉砕し、われわれの偉大な社会主義祖国の神聖な領土を守るためあくまで戦い抜く決心を固めている。(なお以上は新華社通信員、新華社記者のウルムチからの報道である)。


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