新しいツアーを打倒しよう

(1969年3月4日「人民日報」「解放軍報」社説)


 三月二日、ソ修裏切り者集団は武装部隊を出動させて、横暴にも、わが国黒竜江省の鳥蘇里江河上の珍宝島に侵入し、わが中国人民解放軍国境守備部隊に銃砲撃をくわえて、人員多数を殺傷した。これはソ修のひき起こしたきわめて重大な国境での武力挑発であり、ソ修がつくり出した狂暴な反中国事件であり、またソ修社会帝国主義の残虐な本性の新たな大暴露である。中国人民と中国人民解放軍は、ソ修裏切り者集団のこの凶悪きわまる犯罪行為に極度の憤激をあらわし、もっともはげしい抗議をおこなうものである。

 今回の重大な国境武力挑発事件は、まったくソ修裏切り者集団があらかじめ画策し、計画的にひき起こした事件である。珍宝島は鳥蘇里江の河上にあり、中国の領土に属する。わが国境守備部隊の人員がわれわれ自身の領土のなかをパトロールするのは、われわれの神聖な権利である。ところが、ソ修当局はあろうことか、大量の武装部隊と装甲車、トラックをくり出して、わが国の領土に侵入し、わがパトロール部隊に攻撃をかけてきた。わが国境守備部隊はソ修の国境守備軍に何回も警告を発したが、なんのきき目もなかった。こうしたこれ以上耐え忍ぶことのできない状況のもとで、わが国境守備部隊の人員は、はじめてやむなく自衛の反撃をおこない、侵入してきた挑発者に当然の懲罰をあたえ、わが国の神聖な領土を勝利のうちに防衛したのである。わが全国の軍民は祖国の領土と主権を防衛した英雄的な国境守備部隊戦士の正義の行動にたいして、もっとも断固とした支持を表明する。

 ソ修裏切り者集団は今回の重大な国境挑発事件をひき起こしたのち、あろうことか、逆に食ってかかり、わが国に「抗議の覚書」なるものを送ってきた。かれらは恥しらずにも珍宝島を自分の領土だといいくるめ中国国境守備部隊が「ソ連の国境線を越えて」、珍宝島地区を「警備していた」ソ修の国境守備軍に「挑発的な襲撃」をかけてきた、などといっている。これはまったく口から出まかせのデタラメである。珍宝島は中国の領土であり、それは議論の余地がない不動の事実である。たとえツアー・ロシア帝国主義が一八六○年中国人民におしつけた不平等条約、中露北京条約にもとづいても、珍宝島地区は中国に属するものである。なが年らい、この地区はずっと中国の管轄下におかれ、わが国の国境守備部隊の人員がずっとこの地区をパトロールしてきた。珍宝島地区が突然「ソ連国境線」の向う側にいってしまったなどと、どうしていえるのか。この中国の領土がソ修の国境守備軍の「警備する」地区になったなどと、どうしていえるのか。明らかにソ修の軍隊が中国の領土珍宝島を侵犯し、中国国境守備部隊の人員に気違いじみた攻撃をかけてきたのである。ところが、おまえたちは中国国境守備部隊の人員が「挑発」をおこなった、と逆に食ってかかっている。おまえたちは、このような白を黒といいくるめ、どろぼうが他人をどろばう呼ばわりする常套手段をつかって、自分たちの侵略の罪責をおおいかくそうとしているが、そんなことは絶対にできない相談である。

 ソ修裏切り者集団は一貫して中国人民を敵視している。とりわけ、わが国がプロレタリア文化大革命をくりひろげ、偉大な決定的勝利をおさめてからは、ソ修裏切り者集団は憎しみと恐怖にかられて、これまでに輪をかけた反中国活動をおしすすめてきた。かれらはわが国にたいして、さかんにひぼうと中傷をあびせ、大々的に転覆・破壊活動をおこなってきたばかりでなく、中国・モンゴル国境、中ソ国境に軍隊を集結させ、たえずわが国の領土、領空を侵犯し、国境事件をひき起こし、わが国にたいして軍事的威かくをくわえてきた。かれらはまた、極力アメリカ帝国主義や各国反動派と結託して、反中国包囲圏なるものをつくりあげようとしている。ソ修裏切り者集団が今回わが国の珍宝島に侵入し、武力挑発をおこなったことは、明らかに反中国活動の強化をたくらむかれらの新たな段取りである。

 ソ修裏切り者集団がたえずわが国の領土を武力侵犯し、国境事件をひき起こしてきたという事実は、このひとにぎりの裏切り者が徹底した社会帝国主義者であり、正真正銘の新しいツアーであることを、またもや全世界人民にはきりと見てとらせた。かれらは一部の東欧諸国の人民にたいして残酷な収奪と野蛮な抑圧をほしいままにし、はては数十万の軍隊を出動させてチェコスロバキアを占領し、東欧の広大な土地をかれらの勢力圏にくり入れて、ツアー式の植民地帝国をきずきあげようとしている。同時に、かれらはこのやり方をアジアでもそのまま実行している。ソ修裏切り者集団はモンゴル人民共和国をその植民地にしたばかりでなく、一歩すすんで中国の領土をも侵略・占領しようと夢みている。かれらは、ツアーがすでに侵略・占領したところは自分のものだと考えており、ツアーがまだ侵略・占領していないところへも手を伸ばそうとしている。かれらの胃の腑はツアーよりも大きいのである。ソ修裏切り者集団のこのような強盗行為は、ほしいままに他国の領土を占領し、他国の主権を侵犯し、いたるところをわが物顔にのしあるいているアメリカ帝国主義と、どこが違うだろうか。

 一九○○年、レーニンは「中国戦争」という論文のなかで、「野獣のように」中国を侵略したツアーの犯罪行為を極度の怒りをこめてきびしく糾弾し、「中国におけるツアー政府の政策は、犯罪的政策である」「ツアーの専制政府は、いつもと同じようにこのばあいにも、資本家のお歴々と貴族に奴隷のようにつかえて、だれにも責任を負わない役人たちの政府にほかならない」と暴露した。レーニンのこれらのことばは、こんにちでも、ツアーの衣鉢をうけついだソ修裏切り者集団の恥しらずな姿をうきぼりにするのにもってこいである。

 ソ修裏切り者集団のわが国にたいする武力挑発は、かれらが内外に数々の困難をかかえ、完全にゆきづまった状態のもとで、内政と外交の必要にもとづいてとった狂気の行動てある。かれらがこのような行動に出たのは、反中国感情をあおり立てて、その反動的、ブルジョア的、ファッショ的支配にたいするソ連国内の人民の日ましにつのる不満と反抗をそらし、同時にそれでアメリカ帝国主義のごきげんをとり結ぴ、新たに登場したニクソン政府と大いによしみを通じて、米ソ両国が世界的規模の反革命的取引をいちだんとすすめるのに有利な案件をつくろうとしたものである。ソ修裏切り者集団は、かれらが新たな反中国事件をひき起こせば、自分の苦境を打開することができると思いこんでいるが、結果はまさにその逆である。中ソ両国人民は深い革命的友情によって結ばれており、ソ修裏切り者集団のあらゆる反中国の陰謀が徹底的に破産するのは必至である。かれらのこのような条理にそむく行為は、その反革命の正体をいっそう明るみに出し、ソ連人民と全世界人民のよりはげしい反対をひき起こすわけである。石をもちあげて自分自身の足をうち、みずからの滅亡をはやめるだけである。

 われわれの偉大な指導者毛主席は、「人類の歴史では、減亡しようとする反動勢力は、革命勢力にたちむかい最後のあがきをするのがつねである」と指摘している。ソ修裏切り者集団もまったくそのとおりである。かれらが中国にたいしておこなった今回の軍事的挑発こそ、そのぜい弱な本質の現われにほかならない。

 われわれはソ修裏切り集団に警告する。中国の領土と主権は、なにものの侵犯をも絶対に許さない。相手が侵してこなければこちらも侵さないが、相手が侵してくればこちらもかならず侵すのである。中国人民が人にあなどられる時代は永遠に過ぎさった。おまえたちがツアー・ロシアの例のやり方で偉大な中国人民にたちむかおうとするなら、それはまったくの盲であり、白昼の夢を見ているのである。もし、おまえたちがひきつづき軍事的挑発をおこなうなら、かならずぎびしい懲罰をうけるであろう。おまえたちが何人やって来ようと、またおまえたちがどんな連中といっしょにやって来ようと、われわれはおまえたちを断固として、徹底的に、きれいに、のこらず消滅する。毛沢東思想で武装し、プロレタリア文化大革命で鍛えられた七億の中国人民と中国人民解放軍は、過去のいかなる時よりもいっそう強大なものになっている。われわれの偉大な社会主義祖国をあえて侵犯するなら、それが誰であろうと、かならずさんざんな目にあい、こっぱみじんに粉砕されてしまうであろう。

 新しいツアーを打倒しよう!ソ修社会帝国主義を打倒しよう!


戻る

inserted by FC2 system