ロュ(xï) 長豪 高元美 共著
北京 外文出版社(1978年)


編集者のことば

 「世界の屋根」と呼ばれる中国のチベット地区は、ごく短い歴史的時期に天地がくつがえるほどの変化が起こり、もっとも反動的で残酷きわまりない暗黒な封建農奴制の社会から、一足飛びに富みさかえる社会主義社会に入り、各方面で急速な発展をとげている。

 一九五九年、チベットでは民主改革がおこなわれ、百万にものぼる農奴が自由の身となったが、そのとき外国の反動派どもは、「チベットには一大悲劇が起こった」とわめきたてた。また、一九六五年にチベット自治区が成立し、解放された農奴たちが主人公たる権利を行使した時、それらの反動派どもはさらに、これは「チベット族の壊滅だ」などと中傷した。……だが、事実が雄弁にものがたっている。この本は、こうしたデタラメに対するもっとも手きびしい解答だといえよう。

 作者は一九七五年にチベットを訪れた。本書はそのときの訪問記をまとめたもので、一部は「北京周報」に連載された。本書を編さんするに当たって、多少の改訂と補充をくわえたことを付記しておく。

目次

  1. 北京からラサへ
  2. 「太陽の街」での見聞
  3. 旧社会の復活は許せない
  4. 偉大な変革
  5. 新しいチベットの主人公
  6. 「天命」よりも革命
  7. 新興の工業
  8. 「金色のリボン」
  9. チベット人民の健康のために
  10. チベット族と漢族は家族も同様だ
  11. さようなら ラサよ

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