2.3 結託と殺害

 寺院の高い塀の下には農奴の白骨が埋められ、宗教というベールの下には、殺人刀がかくされている。人を殺しても眉毛ひと筋動かさない「生き仏」にとって、寺院で罪のない農奴を殺害するのは日常茶飯事なのだ。かれらは、農奴の頭、肉、血、皮、腸、心臓、舌などを供物として仏にそなえる。農奴主は、その反動的支配を維持するために、寺院のうす暗い片隅で、帝国主義者と結託し、祖国を分裂させようと企む。かれらは、祖国の領土を売りわたすという条件で、多くの銃や弾薬をうけとり、農奴の反抗を鎮圧するためにそれを用いるのだ。

寺院の「生き仏」、反動政府の官吏、帝国主義者はひとつ穴のムジナである。




勇敢な農奴が神権をべっ視し、寺院に反抗し、上層のラマの命に
服そうとしない。残忍な「生き仏」は、かれの手足を切りおとし、
にえたつ油鍋のなかにその傷口をつけるよう命令する。
血のりのついた刀とにえたぎる油鍋を前にして、
胸をはり、仇敵を怒りの目でにらみつける勇敢な農奴。


だんじて屈しない英雄的な農奴。



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