1.4 牛馬におとる生活

 こわれかけたうす暗い牛小屋に住む祖母、母親、赤ん坊の3世代。女農奴は、昼も夜も休むひまなく、領主のためにエンドウをひかなければならない。黄色くやせほそった子供は、泣きながら母親に食物をねだる。だが、疲れきったこの母親に食物があるだろうか。領主のひき臼よ! おまえは農奴の骨をひき砕き、農奴の血を吸いほした。だが、血涙にみちあふれるこの恨みをひきつくすことはできない!





腹をすかせて泣く子供。
枯れ木のようにやせこけた老婆も、領主のために
日がな1日羊毛を洗いすいている。



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