第二回目の原子爆弾爆発についての新聞コミュニケ

(1964/10/16)


 一九六五年五月十四日十時(北京時間)、中国は自国の西部上空地区でいまひとつの原子爆弾を爆発させ、成功裏に第二回核実験をおこなった。

 今回の核実験は一九六四年に爆発させた最初の原子爆弾についで、中国人民が国防を強化し、祖国の安全と世界の平和をまもるうえでおさめたいま一つの大きな成果である。

 中国人民解放軍と科学技術要員は、中国共産党の指導のもとで、力をあわせ協力し、今回の核実験が順調に成功するのを保証した。これは党の社会主義建設の総路線の偉大な勝利である。

 中国共産党中央委員会と国務院は、今回の核実験に参加した人民解放軍の指揮官、戦士全員に対して、わが国の核実験に貢献した労働者、技術者、科学者およびすべての関係者にたいして、心から祝賀の意を表するとともに、かれらがいっそうはげみ、わが国の国防建設をいちだんと強化するためひきつづき努力するよう希望する。

 中国が必要かつ限定的な核実験をおこない、核兵器を開発するのは、アメリカの核恐かつと核威かくに対処するためであり、核兵器を消滅するためである。中国が最初の原子爆弾を爆発させたとき、中華人民共和国政府は声明を発表して、核兵器にたいするわれわれの根本的な立場を全面的に明らかにするとともに、世界各国首脳会議をひらいて、核兵器の全面禁止と完全廃棄の問題を討議するよう具体的に提案した。

 そのときいらい、アメリカはいぜんとして各種核兵器の開発と大量製造を続け、そのうえ中国と全世界に対する核恐かつと核威かくをいちだんと強めてきた。中国が核兵器を開発するのは、まったく防御のためである。中国は自分からさきに核兵器を使用するようなことはけっしてしない。中国人民は核戦争が永遠におこらないよう心から望んでいる。中国政府と中国人民はこれまでと同様に、ひきつづき全世界の平和を愛するすべての国ぐにおよび人民とともに、核兵器の全面禁止と完全廃棄という崇高な目標のために確固としてゆるぎなく奮闘するであろう。


戻る

inserted by FC2 system