中国最初の水素爆弾爆発に成功
新華社(1967/06/17)
新聞公報
毛沢東主席は、はやくも一九五八年六月に原子爆弾、水素爆弾をつくるぐらいは、わ
たしのみるところでは、十年もあれば、まったく可能である、と指摘している。
わが国のプロレタリア文化大革命が決定的な勝利をおさめた凱歌のなかで、われわれは全国の人民と、全世界の人民におごそかに宣言する。毛主席のこの英明
な予言と偉大なよびかけは、すでに実現された。二年八ヵ月のあいだに五回にわたって核実験をおこなった後、きょう、一九六七年六月十七日、中国最初の水素
爆弾が中国の西部地区上空で爆発に成功した。
今回の水素爆弾を実験の成功は、中国の核兵器開発の新たな飛躍であり、わが国の核兵器開発がまったく新しい段階にはいったことをしめすものである。中国
人民はこれをほこりとし、全世界の革命的人民もこれを名誉と感じるであろう。われわれはよろこびと感激の気持をこめて、毛沢東思想の新たな、偉大な勝利に
歓呼をおくり、プロレタリア文化大革命の新たな、輝かしい成果に、歓呼をおくるものである。
中国共産党中央委員会、国務院、中国共産党中央委員会軍事委員会、中国共産党中央委員会文化革命小組は、核兵器の研究・製造と実験にたずさわった中国人
民解放軍の全指揮員・戦闘員、労働者、技術要員、科学工作者およびすべての関係要員に、もっとも熱烈な祝意を表する。かれらは、党中央、毛主席とその親密
な林彪同志の正しい指導のもとに毛沢東思想の偉大な赤旗を高くかかげ、プロレタリアートの政治を先行させ、毛主席の著作を活学活用し、毛主席に代表される
プロレタリア革命路線を断固として守り、資本主義の道を歩む党内最大のひとにぎりの実権派の修正主義路線に断固として反対し、革命に力を入れ、生産を促
し、大衆の英知と力を発揮し、大いに協力しあって、「ただ朝夕を争わん」
という革命精神でさまざまな困難を乗り越え、みずからの道をきりひらいて、今回の水素爆弾の実験が首尾よく、成功をおさめることを保証した。
毛主席は「生産闘争と核実験の分野でも、人類は発展するものであるし、自然界もた
えず発展するものであって、同じ水準にとどまっているようなことは永遠にありえない。だから、人類は絶えず経験を総括して何かを発見し、発明し、創造し、
前進してゆかなければならない」とのべている。中国人民解放軍、広範な革命的労働者・職員と、科学・技術要員が、毛主席のこの教えにしたが
い、「革命性、科学性、組織・規律性を強める」ことについての林彪同志のよびかけにこたえ、おごりとあせりをいましめ、いっそう努力をかたむけて、わが国
の国防科学・技術を急速に発展させ、わが国の国防の近代化を急速に実現させるため、新たなより偉大な功績をたてるよう希望する。
中国が原子爆弾をもつようになり、ミサイルをもつようになり、いままた水素爆弾をもつようになったが、このことは、世界各国の革命的人民の志気を大いに
たかめ、帝国主義、現代修正主義と各国反動派の威光を大いにはらいおとした。中国の水素爆弾実験の成功は、アメリカ帝国主義とソ連修正主義の核独占の地位
をいちだんとうち破り、彼らの核恐かつ政策に手痛い打撃をあたえた。中国の水素爆弾事件の成功は、いま抗米救国戦争を英雄的におこなっているベトナム人民
にたいし、米、英帝国主義とその道具イスラエルの侵略に抵抗しているアラブ人民にたいし、全世界のすべての革命的人民にたいして、きわめて大きな激励であ
り、支持である。
人間は、戦争の勝敗の決定的要素である。中国が必要な、限度のある核実験をおこなって、核兵器を開発するのはまったく防御のためであり、その最終目的は
核兵器を消滅することにある。われわれはあらためておごそかに宣言する。中国は、いかなる時、いかなる状況のもとでも、最初に核兵器を使用することはな
い。われわれはかねてから、いったことはかならず実行している。中国人民と中国政府はこれまでどおり平和を愛する全世界のすべての人民や国ぐにとともに、
努力をかたむけ、闘争を堅持して、核兵器の全面禁止と完全廃棄という崇高な目標をめざして奮闘をしつづけるであろう。