中国の水爆実験に関する毛沢東思想研究会声明

(1968/12/30)


 十二月二八日夜の北京放送は、中国が二七日、新たな水爆実験に成功したと放送、新華社通信は、これについてのコミュニケを発表した。

 今回の水爆実験は、一九六七年六月十七日の第六回核実験につぐ二回目の水爆実験である。

 一.中国核実験の相つぐ成功は、アメリカをかしらとする帝国主義とソ連を頭とする現代修正主義国家が互いに結託し合って、核兵器の独占を策謀し、いわゆる「戦略核兵器の制限と削減などという」新たな策謀を画策し、国際共産主義運動と世界革命のとりで中国と中国共産党と恐かつ、破壊、使用という陰謀に打撃を与えるものであり、今回の実験成功は、かれらの結託と陰謀に対するさらにもう一つの大きな打撃である。

 一.アメリカ帝国主義が、アポロ宇宙船の成功を世界にふれまわり、日本をふくめた全世界のマスコミが意識的、積極的にこれを大宣伝し、アメリカ帝国主義の核恐かつによる世界支配の陰謀であるその正体をおし隠しているときであるだけに、その意義は大きい。

 一.中国の核兵器開発は、中国政府声明にもあるように、「完全に防御のためであり、その最終目的は、核兵器を消滅させることにある」。したがって「いついかなる時、いかなる状況のもとでも、中国が先に核兵器を使うことは絶対にない」という中国政府の声明をわれわれは歓迎し、心から支持する。

 一.今回の水爆実験は、中国のコミュニケにもあるとうり、プロレタリア文化大革命が全面的勝利をかちとり、その成果の上に開かれた中国共産党第八期中央委員会第十二回拡大総会の成功にはげまされたもう一つの偉大な成果であり、無敵の毛沢東思想の輝かしい勝利であり、近く開催が予測される中国共産党第九回大会への大きな貢献であるばかりでなく、ベトナム人民の抗米救国闘争をはじめとする世界に民族解放闘争、アメリカ国内の黒人闘争、アメリカをはじめ欧米帝国主義諸国人民の革命闘争に対する大きな激励であり支持である。

 一.なかでも、われわれ日本人民にとっては、一九六八年に大規模なもり上がりを示した反米、反修、愛国の大闘争に対する年末の大きな贈りものとして、われわれは、中国の党と人民に限りない感謝を捧げるとともに、反米、反修、愛国闘争のさらにいっそう大きな発展が予想される一九六九年の新たな年を迎えるに当たってのこの上もない励ましと支持である。

 われわれは、中国の党と人民のこの励ましと支持にこたえ、日本人民の当面の闘争のために、いっそうの奮闘を誓うものである。

『毛沢東思想研究』(1969/03)

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