造血

関口 雄


毎日喰うめしが

俺たちの血を新しく造り

それは

盲従した死んだような血ではない



俺たちの血は 朝夕

重油にねばり

乾いた爆薬に蓄まり

溶鋼の湯を八方に飛ばす



俺たちの血は

するどく目を覚ます色の

金赤で

大きくうち振る旗を染めぬき

この歓声を海鳴りにこめる



一九六七年六月十七日

毛沢東思想ががっしりと握った

圧殺者への反逆の武器を!

水爆の成功を!

このはげしいよろこびを

重く回転する地球にこめる



アラブとAAの闘う人民の胸底は

二重に 熱く灼きつける

フルシチョフ集団の

コスずるい裏切り顔と

真実を予言しつづけて

輝やく毛沢東の顔を



俺たちの血は

こぶしの中でかたく固まり

奴らを追いつめる



革命の赤旗を

泥靴で踏みにじり

安楽をむさぼる日本のハイエナどもを

奴らは

つづけざまの大ショックで

水さえ喉を通らない



めしをゆっくりと噛め

濃い血を造れ

俺たちの心臓は

頑強に鳴っている

『毛沢東思想研究』(1967/08)

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