日本青年の造反精神はすばらしい!

清華大学井岡山兵団


 「声無き処において春雷を聞く」反米闘争革命のあらしがまたもや日本列島にまき起こっている。

 昨年の十月八日、佐藤栄作が、アメリカ帝国主義のベトナム侵略戦争に一役買うため、飛行機でサイゴンに飛びたとうとした時、数千名の勇敢な日本の青年・学生が、どっと東京の羽田空港におしよせ、佐藤の東南アジア行に怒りを込めた抗議をおこない、佐藤断固ひきずりもどそうとした。

 反動きまわりない佐藤政府は、アメリカ帝国主義の侵略政策と戦争政策に犬馬の労をとるため、事もあろうに、大勢の武装警官と私服スパイを出動させ、装甲車をくり出し、催涙ガス銃をかつぎだし、警棒やむちをふるって寸鉄も帯びない愛国的青年・学生に大敵に向かうようにふるまった。そして、そして、京都大学の学生が一人撲殺され、二〇〇人余りが負傷した。

 毛主席はわれわれに教えている。「各国の反動派……が革命的人民にくわえているさまざまな迫害は、とどのつまり、人民のいっそう広範な、いっそう激しい革命を促すだけである」愛国的学生に対する佐藤政府の残酷なファッショ的弾圧日本の愛国的な人々の強烈な抗議とかぎりない怒りをひきおこしている。暴圧も犠牲もおそれぬ日本青年の革命精神は広範な日本人民の闘志をふるいたたせた。いま、反米闘争の新たな感じが高まりがおこりつつある。

 我々は、日本青年の反米愛国闘争に大きな喝采をおくる。

 武装警官が革命的青年の血に染まった警棒をまだ握りしめているとき、彼らはあるウソツキ放送局のマイクで、デタラメを並べた。そして、愛国的青年・学生に血の弾圧を加えた張本人のことを佐藤栄作は、警官・特務の武力に守られて革命的青年の血を踏みつけ、あわてふためいて飛行機にもぐりこんだ。さらに、ジャカルタに作ら自分の顔が血と汗にまみれているのも忘れて善人をよそおい、日本の「民主主義政治」なるものについてまくし たてた。

 米日反動派に踏みにじられている日本に、どんな民主主義があるのか。悪事を働く侵略者がのうのうと保護をうけ、国を愛する市民がことさら抑圧され殺害されているのが見えないというのか。佐藤政府の法典に、「売国は功労であり、愛国は犯罪である」と血で書かれているのが見えないというのか。佐藤栄作の民主主義は、米日反動派やひとつまみの軍閥や独占資本家のための民主主義にすぎない。日本人民の民主・自由はかれらのためにとっくに、飛行機と大砲による残酷なファッショ的支配におきかえられている。羽田空港で起きた事件は米日反動派の醜い正体をあますところなく暴露している。

 米日反動派の代弁者は青年・学生は「秩序を破壊する暴徒」であると毒づいている。では、いったいなにが暴徒で、だれが暴徒なのか。

 アメリカの武器を手に、平気な顔で人をあやめる殺し屋どもが「聖人君子」で、ファシズムの狼どもの凶刃のもとに、最後の一滴の血まで流した寸鉄おびぬ愛国的学生が「暴徒」だとでもいうのか。飛行機や大砲をはるばる海のむこうからアジアに持ち込んで、殺人・放火をするアメリカ帝国主義と、それを助けて、人民を抑圧する各国の反動派が「善良な天使」で、民族解放のために戦う革命的青年が暴徒などでもいうのか。

 現在、世界のもっとも凶悪な、もっとも反動的なひとにぎりの暴徒がアメリカ帝国主義と、その子飼いの大小の手先であることはだれでも知っている。

 佐藤反動政府はアメリカ帝国主義に身をまかせて日本をアメリカ帝国主義の極東侵略基地にした。今日の日本を見るがよい。なんと悲惨な境遇におかれていることだろう。空には米軍機が騒音をたてて飛び交い、海にはアメリカの軍艦や潜水艦が出没し、陸にはいたるところに米軍軍事基地がある。悪らつな米軍ミサイルのひとつひとつが、日本軍国主義復活の温床になっており、黒い砲口のひとつひとつに反中国・反共・反人民の悪だくみがかくされている。日本列島の山河は破れ、傷だらけになっている。愛国的な日本の青年であるなら自分の祖国が侵略者の鉄蹄の下ではずかしめを受けているのをだまって見ることができようか。

 アメリカ帝国主義にあやつられた反中国の道化師佐藤は南朝鮮、台湾、インドネシア、フィリピン、南ベトナムをかけまわり、虫けらどもをかきあつめて策をさずけ、腐れ縁をつけ、脳みそをしぼってアメリカ帝国主義、ソ連修正主義のアジアにおける反中国包囲網をこしらえ、しかも、アメリカ帝国主義のベトナム侵略戦争に積極的に手を貸し、アメリカ帝国主義のアジア侵略の一の子分となっている。アメリカ帝国主義が、手塩にかけてよみがえらせた日本軍国主義は狼のような侵略の野心を日に日にさらけ出している。愛国的な日本の青年にとって、佐藤とアメリカ帝国主義が結託して再演しようとしているのに二〇余年前の日本帝国主義の中国侵略戦争を許せるだろうか。

 われわれの偉大な指導者毛主席は「日本民族は偉大な民族です。アメリカ帝国主義が長期にわたって頭上に君臨するものを日本民族は絶対に許すはずはありません」とのべている。日本は日本人民のものである。米日反動派が気ままに分割する絶対に許せない。アメリカ帝国主義の魔手は日本に伸ばされたその日から、日本人民の反米闘争は太平洋の荒波のように一波ごとに高まってきた。輝かしい革命の伝統をもつ日本の青年はすでに民族解放闘争の最前列にたち、米日反動の弾圧・虐殺をものともせず、修正主義者のおどかしとペテンをはねつけ、「造反有理」の大旗を高くかかげて、世界人民の最大の敵であるアメリカ帝国主義およびその日本における手先と激しくたたかってきた。日本人民の米日反動派に対するかぎりない憎しみがものすごい怒りの潮となって、「ペンタゴン――東京」の反革命同盟をつきくずし、米日反動派のファッショ支配を壊滅的にゆさぶっている。米日反動派は、こんごは、「さらにきびしい制限方法」(さらに残酷な弾圧と読む)をとる、と威たけだかにわめき、ファッショ的テロ手段で大学の愛国的学生を捜査・逮捕し、革命的青年に迫害を加えている。見たところ牙をむきつめを立てて、ただならぬ勢いだが、ハリコの虎はやはりハリコの虎にすぎず、米日反動派は内心の恐怖をかくしきれない。かれらは自分の末日を予感して、こんどの日本の革命での青年の反米闘争は「暴力革命の練習」であると、ためいきをもらした。なるほど、暴虐をきわめて人民を奴隷にしている旦那がたにも世にも恐ろしいものがあったのだ。「暴力革命」という文字が口にされると旦那がたはぞっとして、ヒステリーの大発作をおこすのである。これは「暴力革命」は人民にとってすばらしいものであることをものがたっている。これは反動支配者を死においやる宝である。どうしてこんなにすばらしい宝物を失うことができよう。こんなに貴重な宝物をみすみすほおっておくことはできない。レーニンとスターリンは、この宝物を使いボリシェビキを指導してツァーの支配をくつがえし、毛主席もこの宝物で、中国人民を指導して、そこにのしかかっていた三つの大きな山をはこびさり、繁栄富強の社会主義の新中国をうちたてたのである。

 世界でかつておこなわれた、あるいはいまおこなわれているプロレタリア階級と被抑圧民族の解放闘争の実践は、偉大な教師毛主席がわれわれの明らかにした不滅の真理「労働者階級と勤労大衆は鉄砲の力にたよらないかぎり、武装したブルジョア階級と地主にうち勝つことはできない。この意味から、世界全体を改造できるのは鉄砲だけである、と言ってよい」ということを雄弁に立証している。

 「鉄砲から政権がうまれる」 米日反動派がもっとも頭をいためている暴力革命が日本にもおこるにちがいない。

 日本人民は米兵から鉄砲を奪い取り、これら人食い野獣どもを大海原にほうむりさるにちがいない。

 抑圧のあるところには、反抗がある。

 愛国的学生にたいする米日反動派の血なまぐさい弾圧は、日本の青年と人民のより大きな反抗をまねくだけである。死におびえるのは卑怯者だけである。

 真の革命戦士は同志の血に染まった旗にはげまされて、いっそう団結をかため、勇敢に前進するであろう。中国の紅衛兵は、反米愛国闘争の最前線にある日本の革命的青年にプロレタリア革命の戦闘的あいさつをおくる。日本の革命的青年の反米愛国の正義の闘争を断固支持し、日本の革命的青年と永遠に団結してたたかいアメリカ帝国主義と各国の反動派をきれいさっぱりと一掃し、真紅の太陽で全世界をあまねく照らすことを誓う。

 日本は火山の多い国である。真っ赤に焼けた溶岩が、地殻の封鎖をつきやぶって空中にふきあげる勇壮な姿は有名である。

 近い将来、日本人民はもっと火山の爆発より、さらに大きな驚天動地の底力をしめすであろう。

 われわれの偉大な統率者毛主席が早くも指摘しているように、「中国人民は日本人民がきっとアメリカ帝国主義者を自国から追いだすことができるにちがいないし。独立・民主・平和・中立を求める日本人民の願いがきっと実現することができるとふかく信じています

『人民中国』(1968/01)

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