嵐をのりこえて前進しよう! ――革命的現代劇<嵐も吹雪もどんとこい>を見て

北京市人民バス公司 創 新


 たちあがれ 祖国の労働者
 たたきだせ 米日反動
 うちくだけ 裏切者
 勝ちとろう 日本人民解放
 労農かたく 腕をくみ
 毛沢東思想の赤旗かかげ
 進め 進め 武器を手に
 進め 進め 進め 進め
 われらは革命戦士

 この感想を書くにあたって、いまなお耳もとでよみがえってくるのは、人の心をふるいたたせる、このたたかいの歌である。

 日本の<はぐるま座>の戦友たちは、革命劇<野火>を上演したあと、米日反動派、修正主義に反対する日本の革命的人民の闘争をえがいた、革命的な現代劇<嵐も吹雪もどんとこい>をひきつづき中国の舞台にのせた。これは日本の革命的左派と革命的人民がわれわれに送りとどけてくれた、貴い戦闘的なおくりものであり、中日両国人民の戦闘的友誼ににあふれたかちどきの賛歌である。

 幕が開くと、日本のプロレタリア階級の前衛戦士たちが真紅の『毛主席語録』を手にして、「われわれの心の中のもっとも赤い、もっとも赤い真紅の太陽、もっとももっとも偉大な指導者毛主席の長寿をいのります!」と声をそろえて高らかに叫ぶ。それにこたえて熱烈な歓呼の声が客席からまきおこる。中日両国のプロレタリア階級の戦友の心はかたくひとつに結ばれたのだ。つづいて魂をゆさぶるような階級闘争の場面が、われわれを日本人民の火のようにもえる革命闘争の現実の中に引きこんだ。

 日本の山口県にある日米合同資本の周防バス会社岩国営業所に働く青年労働者の同志たちは、日本共産党(左派)周防バス会社細胞のまわりに団結し、毛沢東思想を武器として日中両国人民の戦闘的友誼をあくまで守って、アメリカ帝国主義、ソ連修正主義、日本反動派、日共修正主義分子らと不とう不屈のたたかいをくりひろげる。劇は現代の嵐の中を通信する英雄的人物の熱情をこめてたたえている。なかでも車掌の浜口哲と横山みどりはもっともきわだっている。この二人の若いプロレタリア階級の前衛戦士の雄々しい姿は、毛沢東思想で武装し、米日反動派、日共宮本修正主義集団と勇敢な闘争をすすめている現代日本の数多くの革命的左派の典型である。かれらは偉大な毛沢東思想を限りなく信頼し、闘争の中でむさぼるように毛主席の著作を活学活用している。かれらは大衆の大多数にたより、大衆の先頭にたって反帝・反修闘争に身を投じている。かれらは米日反動派と宮本修正主義集団にもっとも深い階級的憎しみをいだき、革命事業にたいするゆるぎない確信をもっている。米日反動派の気違いじみた弾圧、逮捕、殴打、あるいは裏切者たちの甘言や経済主義による誘惑も、かれらの確固とした革命の意思を微塵も動揺させることはできない。かれらは修正主義分子を糾弾し、「毛沢東思想は現代のマルクス・レーニン主義の最高峰であるとわたしは考えており、永遠に自分の立場を変えはしないと言い、「共産党員はどんな事がらについても、なぜかという問いを発してみる必要があり、絶対に盲従すべきでなく、絶対に奴隷主義をとなえるべきではない」という毛主席の言葉を読みあげ、 「修正主義の党と一切の関係をたちきり、真のマルクス・レーニン主義の党を建設するために断固としてたたかう!」……と高らかにさけぶ。

 こうした革命の前衛をもっているかぎり、日本人民の革命は必ず勝利するであろう。

 このほか、からだを不具にされても革命の意志をまげない西川、三代にわたる階級的憎しみを胸に刻みつけている伸一、勇敢に真理をを追求する弘子、アメリカ帝国主義に深い憎しみを抱いている和枝などの姿が、うきぼりにされている。かれらはみな消しとめることのできない炎のように、行く先々に革命の火種をもたらす。また、組合書記の向井恵子の目覚めは、人びとに深い印象をあたえる。毛沢東思想で闘争していなかったときのかの女は、奴隷主義の組織原則にだまされ、一握りの修正主義分子に盲従してあやまちを犯した。だが、毛沢東思想を受け入れ、きびしい階級闘争に直面したかの女は、ただちに裏切者と決別し、プロレタリア革命路線にもどってくる。

 劇は米日反動派と宮本修正主義集団を激しく暴露し、糾弾している。かれらのみにくい正体は白日のもとに一つひとつさらけだされる。上田分会長らひとにぎりの労働者階級の裏切者は、恥ずべき「議会狂」であり、労働者をあざむいてプロレタリア階級の革命的原則を裏切る戦略にしたがわせるため、かれは中国のフルシチョフが売りさばいた黒い『修養』とまったく同じ手口で「無条件に服従せよ」とか、「従順な道具になれ」などと言って、労働者の手足を縛り、かれらが造反(反逆)に立ちあがるのを許さない。上田のような連中は、米日反動派と独占資本の勢力の前に従僕のようにひざまづき、革命的労働者を敵視している。とくに、かれらは日本の労働者階級が偉大な毛沢東思想を学習し、運用することを死ぬほど恐れ、骨の髄から憎んでいる。

 かれらは口を開けば「暴力革命」に反対し、「議会の道」を持ち上げるが、革命的な同志に対しては反革命の暴力を使う。反動政府のおほめにあずかり、官職のはしくれにありつくためには、革命を売り渡し、米日反動派と結託して、浜口哲らの革命派を弾圧し、殴打し、逮捕するなどのみにくい行為を演じる。だが、まさに毛主席が指摘しているように、「かれらが革命的人民にくわえているさまざまな迫害は、とどのつまり、人民のいっそう広範ないっそうはげしい革命をうながすだけである

 勇敢にたたかう労働者の面前でかれらの正体は完膚なきまでにあばき出され、醜態をさらけ出す。ますます多くの人がかれらの正体をはっきりと見極めるようになった。かれらは歴史上の裏切者と同じように、人民大衆から見捨てられるであろう。

 この劇をつうじてわれわれは、米日反動派、日本独占資本勢力の凶悪な正体ともろい本質を見てとることができる。警察をもち、監獄をもち、「破防法」とか「工場法」などを持って見かけは強そうしているこれらの階級敵も、結局は、毛主席が指摘しているように、「すべての反動派はハリコの虎である

 周防の労働者階級と小野村の革命的な農民の共同闘争の前で、敵はつぎつぎに恥ずべき敗北をなめる。

 <嵐も吹雪もどんとこい>の終幕は、毛主席の語録を高くかかげる革命的人民が、帝国主義や修正主義や反動派をおぼれさせる大海原を形づくり、米軍基地をとりはらってしまう。この勇壮な場面は、日本人民の勝利の象徴である。山を移し海を埋ずめるかれらの革命的が意気込みは、「日本民族は偉大な民族です。アメリカ帝国主義が長期にわたって頭上に君臨するのを日本民族は絶対に許すはずはありません」という毛主席の偉大な予言を生きいきと証明している。

 革命的な劇を演じるには、まず革命家にならなければならない。劇団<はぐるま座>の同志たちは、舞台では毛沢東思想の熱心な宣伝者であり、舞台をおりれば米日反動派や宮本修正主義集団の重圧のもとで造反した日本人民の革命の前衛戦士である。かれらは長い間、労働者、農民大衆の中で生活し、日本の労働者、農民のもっともも親密な戦友である。かれらは毛沢東思想をこよなく熱愛、信頼、尊敬している。<嵐も吹雪もどんとこい>の上演は、かれらは毛主席著作を活学活用しておさめた大きな成果である。

 <はぐるま座>の戦友のみなさん、毛沢東思想の偉大な赤旗を永遠に高くかかげて、嵐や吹雪のなかを前進してください。最後の勝利をかちとるまで、雄々しく前進してください。

 『人民中国』(1968/01)


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