一九六九年、日本人民が米日反動派に手痛い打撃

1969・12・31人民日報新華社総括報道


 英雄的な日本人民は、一九六九年に勇放な闘争を連続的に繰りひろげ、アジアにおける米日反動派の侵略政策、戦争政策に反対して、敵に手痛い打撃をあたえ、自己を一段と鍛えあげた。

 ほうはいとしてまき起こった日本人民の反米愛国正義の闘争はこの一年、北は北海道から南は沖縄まで、日本列島を席巻した。今年初頭、東京大学の進歩的学生は、佐藤反動政府が繰りだした万をこす反動警官の弾圧に勇敢な反撃を加え、勢い盛んな日本人民の反米闘争の幕を切っておとした。十一月までに、佐藤栄作が米帝の頭目ニクソンとともに画策した新たなアジア侵略の陰謀に反対する大デモは、日本人民の反米愛国正義の闘争を新たな高まりに推し進めた。この一年に、米日反動派の苛酷な搾取に反対する日本の労働者の闘争、軍事基地の拡張・建設、土地収用に反対する農民の闘争、腐れはてたブルジョア反動教育制度に反対する大学生、高校生の闘争などが互いに支持しあい、相呼応して、強大な反米の奔流を形成した。

 日本の労働者階級、とりわけ青年労働者は一年間にわたる闘争を通じて階級的自覚を高め、自己の隊列を鍛えた。十月十日、青年労働者一万人余りは東京の日比谷会国で集会を開き、「われわれ労働者は日米『安保』粉砕の闘争の先頭に立ち、かならずプロレタリア階級の歴史的使命を達成しなければならない」と厳かに宣言した。十月二十一日に国鉄新宿駅で行なわれた反米闘争およびその他一連の闘争で、青年労働者は先頭を切り、青年・学生と肩を並べてたたかって、弾圧にきた反動警官に手痛い打撃をあたえた。これらの事実が証明しているように、青年労働者はすでに強大な隊列を組織しており、日本人民の反米闘争の中で前衛的役割りを果たしている。

 米日反動派がアジアで戦争政策を推し進めるために軍事基地を拡張、建設していることに反対する日本の農民の闘争は、労働者、学生の支持のもとに、きわめて大きく発展し、初歩的な勝利をおさめた。佐藤反動政府の「新東京国際空港」設置に反対する千葉県三里塚農民の闘争は、すでに三年余りにわたってねばり強く堅持されており、米日反動派の計画をひどく混乱させている。佐藤反動政府の「防衛庁」によるミサイル基地建設に反対する北海道長沼の農民の闘争は、依然として休みなく堅持されている。東京都砂川町の農民は十四年間にわたって闘争しつづけ、ついに今年、立川米空軍基地拡張計画を放棄させた。山梨県北富士の農民は、米軍演習場内に毅然としてすわりこみ、死をかけて米軍の演習を阻止している。茨城県の水戸、東京の新島の農民、漁民たちは、米軍の射爆場設置に反対して激しい闘争を展開している。神奈川県大和市の婦人を主力にする市民一千人余りは、八月に厚木米空軍基地の滑走路前に三日間連続してすわりこみ、同基地の撤去を要求した。

 日本の学生は一九六九年の闘争において、あとからあとへと身を挺している。東京大学と日本大学からまき起こった腐れはてた反動的なブルジョア教育制度に反対する闘争は、米日反動派の反動的支配と没落する資本主義制度に反対する闘争に発展している。学生たちのストライキの高波は、日本全国のほとんどすべての大学を席巻している。百近くの大学は、学生によって校舎が占拠された。また多くの大学が学生の堅持する闘争によってマヒしている。東京、大阪、京都など多くの大学で、学生たちは石や火炎びんなどを武器にして、佐藤反動政府の反動警官と一度ならずわたりあった。広範な学生はさらに町や農村に進みでて、米日反動派に反対する労働者、農民の闘争と結合している。大学生の闘争に励まされて、日本の高校生、中学生もたたかいに立ちあがっている。

 日本人民の反米愛国正義の闘争の高まりの中で、米帝国主義の直接支配下におかれている沖縄人民は、なにものをも恐れない戦闘的精神を示している。沖縄人民はつねに、米兵の銃剣と向きあって、勇敢に米軍基地を包囲したり、基地に突撃するなどの行動を起こして、人民の士気を大いに高め、敵の威風を大いにたたきおとした。沖縄人民は日本本土人民と大いに呼応しながら、ことしの二月以来、勢い盛んな集会やデモ行進をたえずくりひろげ、沖縄返還を強く要求してきた。かれらの闘争は、米日反動派がもてあそぶ「沖縄返還」のペテンに対する力強い打撃である。

 日ましに高まる日本人民の反米愛国闘争は、米日反動派をひどくあわてさせている。佐藤反動政府は日本人民の闘争に気ちがいじみたファッショ的弾圧を加え、日本人民の反米闘争の烈火をもみ消そうとたくらんでいる。しかし、反動派の暴虐行為は日本人民のいっそう大きな反抗をひき起こすだけである。

 日本人民は一九六九年の反米愛国闘争の中で、米日反動派との何回もの対決をへて、自覚を急速に高めており、その勢力がたえず強大になっている。ますます多くの日本の革命的人民がマルクス主義・レーニン主義・毛沢東思想を学んでおり、またこれを闘争の実践と結びつけて運用することに注意をはらっており、日本の革命的左派の隊列が成長しつつある。


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