前衛的役割りを発揮、労農大衆と結びつく日本の学生

1969・9・20人民日報新華社記者報道


 日本の学生は、米日反動派に反対する日本人民の闘争の中で、勇敢にたたかい、前衛的役割りを発揮するとともに、労働者、農民大衆と結びつくことに注意しはじめている。かれらの闘争は、米日反動派に痛烈な打撃をあたえている。

 昨年以来、日本の学生は、日本全国で、腐れはてたブルジョア教育制度に反対し、米目反動派の罪悪的支配に反対する闘争を繰りひろげた。この闘争は、当初の数大学から、百余りの大学にまで発展し、日本の国・公立大学といわゆる「有名大学」のほとんどすぺてを包みこんだ。これと同時に、日本の学生はまた、日米「安保条約」に反対し、日本の港への米原子力潜水艦の寄港に反対し、米軍事基地に反対するなど一連の闘争を勇敢に繰りひろげた。

 日本の学生の闘争形態は、授業放棄からバリケード封鎖、校舎占拠へと発展して日本反動派の野蛮な弾圧に勇敢な反撃を加え、その闘争は学内から学外へと発展している。ことし一月、東京大学の進歩的学生は石や火炎びんで、一万人近くのファッショ警官の残虐な弾圧に反撃した。このあと、関西学院大学の学生が二月に弾圧反対の勇敢な闘争を行なった。京都、広島などの大学生もずっと闘争をつづけている。「四・二八沖縄デー」の闘争で、学生たちは東京駅を中心とする線路を占拠し、そのため鉄道交通がマヒし、東京から大阪へ向かう超特急列車は発車をとりやめざるをえなくなった。かれらは沖縄、九州、関東、関西、北海道で、米軍基地のあるあらゆるところで、激烈な反米闘争を繰りひろげた。

 運動が深まるにつれ、日本の学生の自覚はたえず高まり、学生運動の隊列は日ましに拡大している。大学生以外に、現在闘争に参加している各地の高校生の数も著しく増加している。日本反動派はさきごろ、闘争に参加している高校生の数が「かつてなく大量に」増加していると悲鳴をあげた。日本のブルジョア宣伝機関は最近、日本の学生運動の中のこうした注目すべき「予備軍」が完全に「第一線部隊」になっていると驚きの声をあげた。

 一部の日本の進歩的な学生はたたかいの中で、革命の真理であるマルクス主義・レーニン主義・毛沢東思想を真剣に学んでいる。かれらは、知識青年や学生が広範な労働者、農民大衆と結びついてこそ、はじめて強大な力が形成され、米日反動派に反対する闘争の勝利をかちとることができるということを認識するようになっている。反米闘争が激烈に進められている一部の地方では、少なからぬ進歩的学生が、「毛沢東思想万歳」と書かれた大きな赤旗を高くかかげ、労働者、農民大衆と結びつく道を歩み始めている。かれらは、米日反動派に対する共同の闘争の中で、青年労働者と互いに筋ましあい、互いに呼応しあい、互いに支持しあっている。かれらはまた農村に深く入って、毛主席の輝かしい著作を農民におくりとどけ、一部は農民と寝食をともにし、一緒に労働し、一緒にたたかっている。

 「学生運動は人民運動全体の一部である。学生運動の高まりは、不可避的に、人民遅動全体の高まりを促さずにはおかない」。日本の学生運動の役割りは、毛主席のこの英明な論断の比類ない正しさをいま一度実証している。

 勢い盛んに発展する日本の学生運動は、いっそう多くの青年と学生の目覚めを促しただけでなく、日本の広範な都市、農村の人民の共鴫と支持をえ、米日反動派に対する日本人民の闘争の発展を推進している。ことしになって、日本各地で行なわれた何回かの大規模な闘争で、青年労働者、農民、学生は合同集会を開き、肩を並べてたたかった。学生の父兄の多くもたたかう学生の側にたち、かれらと一緒になって米日反動派の残虐な迫害と弾圧に抗議している。大学の教授、講師、職員、労働者もたたかう学生とともに、佐藤政府の反動支配に反対している。青年・学生のデモが武装警官によって弾圧されるたびに、街頭の広範な市民はみな憤慨して警官のファッショ暴挙を糾弾した。

 日本の学生運動は、宮本修正主義集団のさまざまな妨害や破壊を突き破って発展してきたものである。かれらは闘争の中で、宮本裏切り者集団がすでに、学生運動を弾圧する米日反動派の用心棒になり下っていることを認識するようになっている。かれらはいま、宮本裏切り者集団が設けたさまざまな障害をひきつづき排除して、勇躍前進している。

 つぎつぎにまきおこる日本の学生運動は、米日反動派と宮本集団に強力な打撃をあたえている。学生運動を弾圧する佐藤反動政府の暴挙が気ちがいじみたものになれぱなるほど、進歩的学生の闘志は、ますます盛んになっている。日本大学を例にとると、過去一年間に武装警官が同大学に数十回にもわたって侵入し、学生に野蛮な弾圧を加えたが、こうした暴挙は学生運動を制圧できなかったばかりか、逆にいっそう多くの学生が戦間の列に加わることになった。早稲田大学の進歩的学生は、佐藤反動政府が「大学立法」を公布したのち、九月三日に大規模な闘争をまき起こし、米日反動派の罪悪的支配に断固として反対して敵をあわてふためかせた。また、日本全国の各大学の学生代表一万五千人は五日に盛んな集会を開き、団結を強め日米「安保条約」を粉砕する決意をかためた。こうした状況は、学生運動を弾圧する方法によって、日本人民の反米愛国運動全体をもみ消そうとする佐藤反動政府の陰謀が、決してかなえられるものではないことを示している。日本の労働者、農民、学生とその他の階層の人民はいま行動を起こし、それぞれの闘争を積極的に日米「安保条約」粉砕の闘争と結ぴつけて、いっそう大規模な反米愛国運動をまき起こす準備をととのえている。日本の学生は新たな闘争の嵐の中で、かならずや日ましに広範な労働者、農民大衆と結びつき、いっそう勇敢にたたかい、米日反動派に反対する闘争の中で一段と大きな役割りを発揮するであろう。


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