日本人民の反米愛国闘争を強力に推進する日本の学生運動

1969・2・9人民日報新華社記者報道


 日本の進歩的学生運動はいま、大海の怒涛のように、さかまき荒れ狂っている。この勢い盛んな運動は、日本人民の急速な目覚めを反映するもので、日本人民の反米愛国闘争の発展を力強く推進している。

 ことしに入るや、東京の進歩的学生は、腐れはてた教育制度と米日反動派の弾圧、迫害に反対する新たな闘争の高まりをまき起こした。この闘争の烈火は、またたく間に燃えひろがり、数十校の大学を席巻し、労働者、農民およびその他の階層の人民の広範な支持をうるとともに、ますます盛んに燃えさかっている。この闘争は米日反動派に手痛い打撃をあたえ、団結してたたかう日本人民の強大な力をはっきりと示した。

 日本列島を震憾させたこの闘争の中で、日本の進歩的学生は不撓不屈の革命精神を示した。米日反動派の残虐な弾圧を前に、学生たちは犠牲を恐れず、なんどもわたり合い、闘争を堅持しつづけるとともに、闘争のほこ先を腐れはてたブルジョア教育制度から、米帝国主義および日本の親米独占資本の反動支配に向け、米日反動派を直接の目標にするまでに発展した。学生たちは、日米「安保条約」反対、米軍事基地反対、米原子力潜水艦の日本寄港反対などの闘争の中で、つねに闘争の先頭に立ち、勇敢に敵陣に突撃してきた。昨年初冬、かれらは日本のブルジョア国家機構における重要な構成部分である「防衛庁」に突入、軍事基地に通じる事務室の電話を破壊し、壁に反米のスローガンを貼りつけた。ことしの二月三日、かれらはまたも駐日米国大使館に突入し、同大使館ビルの屋上に赤旗を立て、「米帝国主義打倒」の戦闘的スローガンを叫び、敵の度肝をぬいた。こうした勇敢な行動は、米日反動派の威風を完全にたたきおとすとともに、日本人民の士気を大いに高めた。

 日本の進歩的学生は反米闘争の中で、宮本修正主義集団に断固として反逆し、反動的学校当局と「話し合い」を行なうという宮本集団の陰謀を粉砕するとともに、宮本集団が学生運動を阻止するために用いている例の「秩序整然」だとか、「規律厳守」などといったいわゆる「合法主義」をたたきつぶし、石や角材を用いてファッショ警官と勇敢にわたり合った。かれらの戦闘的な行動は、日共宮本修正主義集団に一つまた一つと手痛い打撃をあたえた。

 日本の進歩的学生が大衆の中で果たした進歩的役割りを、米日反動派は死ぬほど恐れ、ひどく憎んだ。佐藤反動政府は宮本裏切り者集団の援助のもとに、進歩的学生に野蛮な弾圧を加えた。日本の警察の頭目が一月三十日に発表したところによると、佐藤反動政府は昨年一年間に六千六百余人(一昨年比五倍増)の進歩的学生を不当に逮捕し、この反米の怒りの炎をもみ消そうとたくらんだ。ことしの一月十八日、佐藤反動政府は一万人の武装警官を動員して東京大学に乱入させ、進歩的学生を学園から追い出そうとたくらんだ。しかし、米日反動派は情勢を見あやまった。いくたびものわたり合いをへて、東京大学の進歩的学生は再び学園を占拠した。日本の多くの大学の学生も、東京大学の進歩的学生の勇敢不屈の闘争精神にはげまされて、米日反動派に反対する闘争を盛り上げた。学生大衆の闘争が日一日と拡大するのにおじけづいた佐藤反動政府の狼狽ぷりは、米日反動派のハリコのトラとしての本性をいま一度さらけだした。

 最近、日本の連歩的学生運動は、労働者、農民大衆と結びつく道を歩み始めている。多数の青年学生が中国人民の偉大な指導者毛主席の輝かしい著作「青年運動の方向」を学習して、自覚して労働者、農民大衆の中に深く入り、闘争の中で労働者、農民大衆と結びつく努力をしている。

 数多くの反米闘争の中で、進歩的学生は労働者と肩を並べてたたかっている。昨年十月二十一日、東京の大学生は労働者、市民と一体となって、新宿駅に猛烈な勢いで突入し、米軍の飛行機燃料輪送を阻止するとともに、新宿駅を中心とする鉄道輸送をマヒ状態におとしいれた。最近では、広範な労働者や市民も学生の闘争を積極的に支持している。かれらは、東京の各大学の学生と連帯して、学生運動を弾圧する反動警官に断固反撃を加えている。現在、日本の進歩的学生運動は日ましに労働運動と結びつきはじめている。

 これと同時に、日本の進歩的学生は、農村に深く入っている。かれらはつぎつぎにグルーブを組んで千葉県三里塚におもむき、農民に「毛主席語録」や毛主席のバッジを贈り、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想を宣伝している。かれらは農民とともに食事をし、ともに住み、ともに労働し、ともにたたかい、米日反動派の「新東京国際空港」建設に反対する現地農民の正義の闘争を力強く支持している。闘争の中で、学生たちの政治的自覚は急速に高まっている。

 日本の進歩的学生運動が労働者、農民大衆と結びつきはじめたために、米日反動派は恐れと不安におののいている。日本の独占資本集団――経団連の前田一専務理事は昨年十二月、ある会合の席上で、労働者と学生が連合して共同闘争を進めていることに憂慮していると告白している。しかし、米日反動派がいかなる陰謀、ペテンを画策しようとも、日本の学生運動が労働者、農民大衆と結びついた広びろとした道を勇躍前進し、最後の勝利をかちとるのを阻止することはできない。

 われわれの偉大な指導者毛主席は、「青年運動の方向」という輝かしい著作の中で、「強力な部隊を形成するには、全国の知識青年や学生はどうしても広範囲な労農大衆と結びつき、かれらと一体にならなければならない」、「この大部隊があってはじめて、敵の堅固な陣地を撃破することができ、敵の最後のとりでを撃破することができるのである」と指摘している。

 日本の進歩的学生はかならず、実際闘争の中で、労働者、農民大衆という主力軍といっそう結びつくであろう。日本の労働運動、農民運動およぴ学生運動がしだいに結びつき、強大な反米愛国統一戦線を結成することによって、かならず、日本人民の反米愛国闘争は一段と新たな高まりへと導かれ、新たな、いっそう輝かしい勝利をかちとるであろう。


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