怒涛のような日本人民の反米愛国闘争

1968・12・24人民日報新華杜記者報道


 一九六八年、日本人民は怒涛のようなすさまじい勢いで反米愛国闘争を繰りひろげ、米日反動派と日共宮本修正主義集団に手痛い打撃をあたえ、日本人民が急速に目覚めつつあることを示した。

▽あいつぐ反米運動の波

 日本人民の反米運動は年があけると同時に、新たな局面を切り開いた。一月中旬、米日反動派は日本人民の激しい反対を無視して、米原子力空母「エンタープライズ」を佐世保に入港させた。日本の労働者、青年、学生はただちに行動に立ちあがって闘争を繰りひろげ、今年最初の反米闘争ののろしをあげた。その後、反米運動はほうはいとして沸きあがり、あとからあとへと日本全国各地で繰りひろげられた。千葉県三里塚農民による米日反動派の「新東京国際空港」建設反対闘争は、さかんな勢いで展開され、佐藤反動政府の空港建設という罪悪的な計画を有効に阻止した。これと同時に、鉄道労働者はストを決行して、米軍用機の燃料輸送を拒否し、門司港の港湾労働者は米軍用船舶の武器・弾薬の荷上げを拒否した。九州では、労働者と学生が団結して、米軍当局によって強化されてきた山田弾薬庫への弾薬輸送に反対した。東京では、大学生がつぎつぎと闘争を繰りひろげて、米軍の王子野戦病院開設に反対した。横田、板付、厚木、岩国、北富士、相模原など、およそ米軍基地のあるところではいずれも反米闘争がたえまなく勃発している。日米「安保条約」粉砕をめざし、沖縄の返遺を要求する運動は、いっそうすさまじい勢いで展開されている。日本人民が繰りびろげたこれらの闘争は相互に呼応しあって、巨大な奔流となり、怒涛のように前進している。

▽敵に猛攻をあびせる

 闘争の中で、広範な日本人民は英雄的なねばり強い戦闘精神をあますところなく発揮してきた。かれらは反動警官のファッショ的弾圧を前にして、いささかも恐れず、敵に反対し、持続的な、猛烈な攻撃をかけ、反動警官をあわてふためかせ、米日反動派の心胆を寒からしめている。

 日本ブルジョア国家機構の中枢部門である「防衛庁」の前では、愛国的青年が力強い反米闘争を行なった。かれらは武装した軍隊、警官の封鎖線を果敢に突破して、「防衛庁」ビルに突入し「中央基地通信隊」の電話交換室を破壊し、「防衛庁」の鉄門の上に赤旗をうち立て、また壁に「日米『安保条約』を粉砕せよ」、「われわれは人民のためにたたかう」などのスローガンを書きつけて、日本の革命的人民の志気を大いに高め、米日反動派の威風を地にたたきおとした。米日反動派が「新東京国際空港」の建設を計画している三里塚では、地元の農民が、支援におもむいた労働者、青年、学生と一体になって、米日反動派とつぎつぎにたたかいの矛をまじえた。かれらは行動隊を組織し、村の入口や畑に見張台、警報所を設けており、敵がひとたび忍びこむと警報を一斉に鳴らし、村人は口々に大声で知らせあう。三里塚農民はことしの初めから現在までねぱり強くたたかい、日本人民の英雄的気概をあますところなく示した。十月二十一日、米軍用機燃料の重要な輸送通過地点である新宿駅で繰りひろげられた反米闘争はいっそう勇壮なものであった。労働者と学生からなるデモ隊は、反動当局のきずいた鉄板の壁をつき破って、新宿駅に突入し、プラットホームや線路の上で、デモ大衆を弾圧しにきたファッショ警官隊と肉薄戦を展開し、米軍用機の燃料輪送を阻止した。

▽かつてない猛烈な勢いで発展する学生運動

 とくに指摘しておかなけれぱならないのは、ことしは日本の学生運動が猛烈な勢いで発展し、日本人民の反米愛国運動に新しい内容をつけ加えたことである。今年、日本全国各地の六十余の大学で、反動的な腐敗したブルジョア教育制度と米日反動派の反動支配に反対する大がかりな闘争が繰りひろげられた。東京大学の学生はすでにストを三百日近くも堅持し、日本大学の学生のストは二百日余りもつづいている。かれらは東京大学学長と日本大学会頭を辞職に追いこみ、大学の建物をひきつづき占拠し、闘争を持久的に行なう準備を進めている。これは日本の学生運動史上空前のことである。われわれの偉大な指導者毛主席は、「学生運動は人民運動全体の一部である。学生運動の高まりは、不可避的に、人民運動全体の高まりをうながさずにはおかない」と指摘している。

▽人民から見捨てられる宮本集団

 日本人民は、米日反動派との英雄的な闘争の中で実際の戦闘的行動をもって、人民の闘争をわき道に引き込もうとした日共宮本修正主義集団の犯罪行為を批判した。これまで宮本集団が起こした「大衆闘争」は、まったくのところ例の合法主義のしろものであった。かれらは、デモ行進は「秩序整然」としていなければならない、と強調し、はては奴隷根牲をまる出しにし、反動警官の先導でデモ行進を行なうまでになっている。デモ大衆のかかげる旗が少しでも高くなると、警官の指図どおりに低くしなければならない。このようないわゆる闘争はブルジョア階級の「民主主義」に飾りをそえるだけで、米日反動派の根本的利益にカスリ傷ひとつ負わすこともできない。しかし、ことしの反米運動は宮本集団のこうしたしろものとあざやかな対照をなしている。日本人民は合法主義のワクをうち破って、棍棒、石つぶて、カマで勇敢に敵とたたかいを交えた。日本人民は宮本修正主義集団の吹聴している「議会の道」を粉砕しなければならず、マルクス・レーニン主義の暴力革命の道をかならず堅持しなければならないことを、闘争を通じていっそう理解した。「鉄砲から政権がうまれる」という真理はいま、日本の労働者、農民、革命的大衆の間に日ごとに深く根をおろしている。

 われわれの偉大な教師毛主席は、「人間の社会的存在は、人間の思想を決定する。そして、先進的階級を代表する正しい思想は、ひとたび大衆に把握されると、社会を改造し、世界を改造する物質的力に変わる」とのべている。マルクス・レーニン主義、毛沢東思想がますます多くの日本の革命的人民に把握され、日本革命の具体的実践と結びつくにともなって、日本人民の反米愛国運動が新たな発展をとげることは疑いない。一九六九年は日本人民が独立・民主・平和・中立をめざす大道をばく進する一年となるであろう。


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