さらけだした「議会きちがい」の醜い正体――日本人民の闘争を破壊する日共宮本修正主義集団

1967・12・3人民日報新華社記者報道


 日共宮本修正主義集団はいま、「議会の道」に血道をあげ、やっきになって「合法主義」を推し進め、あらゆる手をうって日本人民の反米愛国運動を破壊し、奴隷根性をまる出しにして米日反動派の共犯者となっている。事実が証明しているように、宮本修正主義集団は日本革命の恥ずべき裏切り者である。

 国際共産主義運動の歴史上にあらわれたさまざまな裏切り者、労働貴族で、プロレタリア独裁についてのマルクス・レーニン主義の学説を裏切らなかったものは一人もいない。かれらはみな、暴力革命によってブルジョア階級の国家機構をうち砕き、プロレタリア階級の国家機構をうち立てるという基本原則に反対した。かれらはみな、「議会の道」を通じて資本主義社会から社会主義社会へ「平和的に移行する」ということをやっきになって主張した。宮本顕治や野坂参三もこうした「平和移行論者」である。

 早くも二十一年前、宮本は、日本の民主化はポツダム宣言によって「保証」されており、日本では「武装蜂起によらずして、議会を通じて民主政権を樹立しうる可能性」が展望された、といっている。野坂もまた、米帝国主義の軍事占領のもとにある日本で、「プロレタリア党は、国会内で多数の議席をしめ、自分たちの政府をつくり、官僚機構とその勢力を破壊して、政治権力を手中におさめる可能性ができた」とわめきたてている。一九五六年の春、ソ連共産党第二十回大会でフルシチョフの行なった黒い報告が売り出されると、宮本集団はすぐこれに積極的に呼応し、同年六月、日本共産党第七回中央委員会総会を開いた機会に、「平和的移行」のしろものを「独立・民主主義のための解放闘争途上の若干の問題について」という決議の中に押し込んでしまった。一九六一年、宮本集団はさらに第八回党大会を牛耳って、「平和的移行」の綱領を採択させ、「国会で安定した過半数を占めることができるならば、国会を反動支配の道具から、人民に奉仕する道具にかえ」、「反動的国家機構を根本的に変革して人民共和国をつくる」ことができる、とさかんに宣伝した。長年来、宮本集団は「国会で安定した過半数を占める」ため、必死になってあがいてきた。ことし七月の参議院「選挙」では、宮本集団はいっそう露骨に芝居を演じた。かれらは「平和的移行」のガラクタをさかんに売りさばいて、今回の選挙は日本の「前途」にかかわるなどといい、全国のあらゆる「党組織」に全力をあげて選挙活動にとりくむよう指令した。東京の「党組織」などは、早くも昨年の五月から票あつめの活動を始めるというありさまであった。宮本顕治らの手合はまた、ブルジョア階級のテレピやラジオを通じて、さかんに反中国活動を行ない、日本人民の反米闘争を中傷するかたわら、他方では「平和」その他の欺まん的なスローガンをさかんにわめきたて、米日反動派にへつらい、「日本共産党(宮本修正主義集団)は絶対に暴力革命を行なわない」と誓約した。宮本集団の裏切り行為は米日反動派を大いに助けた。

 宮本集団の裏切り活動は、米日反動派のおほめにあずかることになった。米日反動派のおかげで、この参議院「選挙」では、宮本集団の参議院における議席が四つから七つにふえたのである。宮本集団は米日反動派のこの施しに相好をくずし、「赤旗」や「前衛」につぎつぎと文章をのせて、大いに吹きまくった。そのあと、宮本顕治はお手もりの「全国都道府県委員長会議」で今回の「選挙」の経験を総括した。野坂参三も「共産党は参議院で七議席を持つようになったから、政策面でほんとうに保守党とわたりあうことができる」などとほらを吹いている。かれらは、一九四九年に衆・参両院で三十五議席を占めた日本共産党が、米日反動派の指令した「レッド・パージ」によって中央委員の公職追放のうき目をみた教訓をすっかり忘れてしまっており、国会の七百余議席の中で「安定した過半数を占める」というかれらのはかない夢が、あたかも今回の「選挙」の三議席増加で「遠くはなくなった」かのように考えている。これは、宮本集団の「議会きちがい」の醜い正体をあますところなくさらけ出したものである。米帝国主義は日本民族のもっとも凶悪な敵である。第二次世界大戦後、米帝は日本に軍隊を進駐させ、基地を設け、日本を軍事占領のもとにおくとともに、日米「安保条約」によって日本を長期にわたって支配しようとたくらんできた。日本人民は民族の独立をかちとるために、一貫して反米愛国闘争をつづけ、すべての米軍基地の撤去と米軍の撤退、日米「安保条約」の破棄、日本の領土沖縄の返還を要求してきた。日本人民は激しい持久的な闘争を繰りひろげて、米帝国主義を日本から追いだす決意を固めている。ところが、宮本集団は日本人民の願望と行動に逆行している。かれらは恥知らずにも、ブルジョア議会を通じて民族の独立を獲得するのだと吹聴し、「『安保条約』反対を任務のひとつとする民主的な政府が国会での多数をえて成立したならば」、この政府は米国政府に「通告」するだけで、日米「安保条約」を破棄することができるなどとわめきたてている。最近、米帝が沖縄でまやかしの「選挙」を実施すると、宮本集団はまたもやとび出してきて、今回の選挙は米帝国主義の沖縄支配を「打破」する「第一声」であるなどとわめきたて、「選挙」を通じて「明るい沖縄」をつくるために「全力をつくす」と公言した。宮本集団はこのように恥知らずにも、日本人民のすさまじい反米運動を議会の道というわき道へそらせ、米帝国主義の日本長期占領に手を貸そうとしているのである。

 「議会の道」を固執する宮本集団は、あらゆる手をつくして日本人民の反米愛国正義の闘争を破壊している。千葉県三里塚では、米日反動派が農民の耕地を不当に占領して、アジア侵略のための「新東京国際空港」をつくろうとしている。だが、農民が闘争に立ちあがると、宮本集団は農民をかれらの「合法主義」のワク内に縛りつけようとした。かれらは、佐藤政府が武装警官を繰りだして農民を弾圧しても、農民に反抗することを許さないし、農民が反動警察の残虐な弾圧を受けても、これを助けようとはしないのである。闘争の中で敵と友とを見きわめた三里塚の農民は、宮本集団の一味をたたき出すとともに、日本の広範な愛国的大衆の支持をえて米日反動派に痛撃を与え、大きな勝利をかちとった。ところが、宮本集団は一群の富農をかき集めて、三里塚の闘争現場のそとに「平和の塔」を建てる準備をし、「平和を祈る」ことによって農民の闘志をにぶらせようとした。塔を建てる趣旨は、国会が決めたことに暴力で抵抗してもムダだというのである。十月二十一日には、数十万にのぼる日本の労働者、農民、青年、学生、市民が全国五百数十力所で怒涛のような反米デモを繰りひろげ、宮本集団の「合法主義」のワクをつき破って、米日反動派に力強い打撃を与えた。ところが、宮本集団は狂気のようになって、労働者、学生の愛国的行動を「トロッキスト」の「挑発行為」だと中傷し、悪らつにも、日本人民の反米愛国闘争への弾圧をいっそう強めよ、と佐藤反動政府に要求している。日本人民の反米愛国正義の闘争を「合法主義」で破壊しようとする宮本集団の犯罪行為は、まことに数えきれないほどである。

 宮本集団の大量の犯罪行為は、その裏切り者の正体をもっともよくさらけだしている。それは、日本人民の反面教材となり、日本人民の革命的な目覚めを促している。日本の革命的人民の前では、日本人民の革命事業を破壊しようとするあらゆる反動勢力のいかなるたくらみもすべてムダな骨折りである。日本人民の反米愛国正義の闘争のうず潮は、あらゆる障害をつき破って、勝利のうちに前進しつつある。

 偉大な指導者毛主席が指摘したように、「日本人民はかならず米帝国主義者を自国の領土から追い出すことができ、独立・民主・平和・中立を求める日本人民の願いはかならず実現するにちがいない」。


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