�J　毛沢東一派と「文化大革命」

はじめに

　中国のいわゆる 「プロレタリア文化大革命」 については、 日本でもいろいろなことがいわれてきました。

　たとえば、67年1月の総選挙のときに、商業新聞は中国の幹部が首に看板をぶらさげられ、「紅衛兵」に手をうしろにねじあげられて「闘争大会」にひきずりだされた写真を大々的に報道し、「革命はおそろしいものだ」という印象を人びとにあたえようと宣伝しました。自民党は「紅衛兵」 のこの無謀な行動を悪用して、日本でも社会主義が実現すれば、あのようなことがおこなわれると、あたかも 「文化大革命」や「紅衛兵」の運動が、社会主義、共産主義の当然の結果であるかのように宣伝し、反共攻撃をつよめました。

　一方、自分が日本人民であることをまったく忘れてしまい、毛沢東に盲従したごく少数の人たちは、「文化大革命」は、「偉大な手本」であり、「最大の意義のある革命」だなどとほめたたえ、そのうえ、この「毛沢東の道」こそ、日本人民のすすむべき道であるなどといっています。こうした極端な立場ではなくても、いま中国でおこっている事態については、おおくの人びとが疑問をもっていますし、一体どうなっているのだろうか」 とあちこちで語られています。また中国の事態に疑問をもちながらも 「あの偉大な革命をおこなった毛沢東だから、まさかまちがいはないだろう」と考えている人も相当います。

　日本共産党は、中国の毛沢東一派が「文化大革命」の礼賛をわが党やわが国の民主運動におしつけ、「文化大革命」 がただたんに中国の国内問題ではなく、日本の革命運動、民主運動にとっても、重大な問題となっている事態を重視し、また、毛沢東一派が国際共産主義運動、国際民主運動にたいして破壊的役割をつよめている事態を重視し、67年10月10日の 「赤旗」に「今日の毛沢東路線と国際共産主義運動」 という論文を発表しました。

　この諭文は、中国の「文化大革命」と「今日の毛沢東思想」の本質をマルクス・レーニン主義にもとづいて、またあくまで事実にもとづいて、全面的に解明し、批判したもので、国際的にも非常に重要な意義をもっています。

　わたしたちは、日本の真の解放と人民の幸福をねがうおおくの人びとが、この諭文をぜひともよまれるようおすすめします。同時に、諭文を理解する手引きとして、論文の主旨をわかりやすく説明したこのパンフレットをひろく活用してくださるようおねがいします。

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