福田一派の反党活動を断固粉砕しよう

日本共産党山口県委員会の声明


 日本共産党山口県委員会は九月十日、「福田一派の反党活動を断固粉砕しよう」という、要旨つぎのような声明を発表しました。

 日本共産党山口県委員会は、九月三日、第十一回県委員会総会をひらき、福田正義、穴迫隆之、隅岡隆春、大林清美、古谷荘一郎ら五名の反党活動について審議した結果、党規約第五十九条、第六十条、第六十二条にもとづいて、福田ら五名の除名を決定しました。

 日本共産党中央委員会幹部会は、山口県委員会の申請にもとづき、九月五日、この処分決定を承認しました。福田、穴迫、隅岡、大林、古谷らの党破壊、分派活動の事実と除名処分の理由は、九月七日付「赤旗」に発表された第十一回県委員会総会の決定ですでに明白です。この決定でわたしたちは、福田一派がわが党の綱領や大会決定、党中央の諸決定をはじめから理解しようとせず、他国の党や指導者の一言半句にかじりつき、これを盲信する事大主義の典型であることをあきらかにしました。

 また、「政治路線は組織路線を優先する」と称して、革命党の生命である民主集中制の組織原則を平然とふみにじって恥じない、組織路線上の修正主義に転落していることをあきらかにしました。かれら反党分子の思想的根源は、わたしたちが第二十六回県党会議で明確にしたとおり、党のうえに個人の利益、派閥の利益をおく完全に小ブルジョア的なものであり、それがいま、一部の外国勢力に盲従して日本の革命運動を裏切る小ブルジョア的事大主義となり、党破壊にまでつきすすんだものです。

 わたしたちが党中央のもとにかたく団結し、福田一派のこのような党破壊活動と徹底的にたたかい、かれらのにくむべき裏切りの実態とその本質をあばきだし、かれらを党の陣列から放逐することができたのは、わが山口県党組織がかちとった重要な勝利であると確信します。この勝利は第十回党大会の成功をめざし、二つの戦線での闘争をつよめ、大衆闘争の強化と総合ニカ年計画の達成のために奮闘している全党、全県覚のたたかいを大きく前進させるもっとも力づよい保障となるにちがいありません。

 一九六五年五月にひらかれた第二十六回県党会議は、わが県党組織の指導部がもっていた根深い地域セクト主義と現代教条主義について、党中央のねばりづよい指導のもとに全県党組織のまえに自己批判しました。しかし福田一派の今回の反党活動は、その時のかれらの自己批判が、まったく不十分なものであったか、あるいは全県党組織をあざむく二面的なものであったか、そのどちらかであることを証明しています。

 かれらはその後、第二十七回県党会議で県党組織の指導部に選出されていることを利用し、とくにさる六月下句ころから、「長周新間」に反中央的記事を連続して掲載し、原水禁運動や日中青年大交流の問題についてわが党が「反中国カンパニア」を組織しているかのような、事実を故意にねじまげる悪質なデマをふりまき、党と県下民主勢力の団結をさまたげる分裂策動をつづけてきました。かれらは党中央ならびに県委員会の決定を下部組織につたえず、個人意見で地区、細胞を指導し、大衆団体の会議で党中央の方針に反対する発言をおこない、ついに党規律と規約をぷみにじる分派滑動をはじめるにいたりました。

 県常任委員会は、これにたいして一員して原則的態度を堅持し、党の団結をまもりぬくためにかれらの誤った意見と行動を長時間かけてきびしく批判し、説得してきましたが、かれらは常任委員会のこの慎重な態度を逆用して、八月上旬ころからいっそう露骨な分派活動をはじめたのです。

 福田一派は、一部の外国勢力の主張を口うつしにして、アメリカ帝国主義のベトナム侵略に反対する国際統一行動、統一戦線の強化を主張するわが党の国際路線に反対し、それによってかれらが長期にわたって温存してきた現代教条主義と地域セクト主義にもとづくかれらの反中央的言動を合理化じているにすぎません。またかれらは、わが党がマルクス・レーニン主義とプロレタリア国際主義の原理にもとづく自主独立の立場を堅持し、特定の党に無批判に同調する態度をとっていないことを理由に、わが党中央を「修正主義指導部」ときめつけ、それによってかれらの党規律のじゆうりんと覚破壊活動を合理化しているにすぎません。これらの問題は、第九回党大会の決定にもとづく「赤旗」二月四日付、八月八日付、風十日付各論文ですでに完全に論破しつくされています。福田一派のこの身のほど知らずな言動は、ソ連共産党修正主義指導部に盲従して党を裏切った志賀一派や、特定の外国の党の理論と見解を絶対化し、これに盲従して反党挑発行動をおこなっている志田一派とすこしもかわらないものです。右と「左」のちがいはあっても、これらの反党、売党分子は、いずれも日本革命と日本人民に責任をもつ自主独立の立場を放棄したあわれむべき事大主義者です。かれらが、日本革命を日本人民と党の力によって達成することを信ずることができない、すくいがたい日和見主義者、盲従主義者にすぎないことはすでに明々白々です。

 いま県党組織は、党中央のカづよい指導のもとに、盲従と売党の徒・福田一派の反党活動を断固として粉砕するために全機関と細胞をあげて奮起しています。

 そのなかには、ベトナム侵略の米軍基地岩国基地撤去の闘争、宇部鉱業所閉山反対闘争、阿知須町議選の勝利、阿東町水害救援闘争、総選挙にそなえるたたかいなどの大衆簡争および政策と計画にもとづく総合二ヵ年計画達成の活動と結合する福田一派の策動粉砕の力づよいたたかいがすでにはじまっています。また各地区の学習会や細胞会議では、党中央の諸論文や第十回党大会の報告案をしんけんに討議し、思想的、政治的建設をつよめる気風がいままでになく活発になり、反党分子に破壊された「赤旗」配布ルートを徹夜でまもりぬき、読者にささえられて逆に増紙をかちとった英雄的行動もでています。

 独立、民主主義、平和、生活向上のために、米日二つの敵に反対する日本人民の先頭にたってたたかっている日本共産党にたいする福田一派の反発活動は、四十四年の革命的伝続をうけつぐ日本の労働者階級の前衛党と、日本人民にたいするゆるすことのできない挑戦です。わたしたちは、党内のまだ疑問をもっているまじめな党員と反党分子を厳格に区別し、民主集中制の原則をまもってたたかっている同志たちをふかく信頼し、原期的態度を堅持しながら、かれらに同志的な指導と援助をあたえなければなりません。このたたかいをつうじ、わたしたちはわが県党組織の指導部にあった弱点を真に克服し、反党分子の党破壊活動を徹底的に粉砕し、輝かしい第十回党大会に貢献しようではありませんか。


戻る

inserted by FC2 system