福田、原田一派は、マルクス・レーニン主義と日本革命の恥ずべき裏切り者であり、志田一派へのあたらしい追随者であり、米日反動へのあらたな奉仕者である

1966年9月22日「赤旗」主張




 いま、山口県党組織は、一部の外国勢力への盲従と党破壊を旗じるしとする福田、原田ら売党盲従分子にたいして、断固たる闘争を展開しています。山口県委員会は、福田、原田らを党の陣列から追放してこの闘争の先頭に立ち、県党組織は、県委員会のもとに団結をかため、かれら一派の裏切りを暴露し、かれらの策動を完全に粉砕するために、日夜をわかたず奪闘しています。山口県党組織を全体どしてのっとって、これを全国的反活動の重要な足場にしようとした福田、原田一派の目算は、みごとにうちくだかれました。すでにかれらは、ひとにぎりの裏切り者の小集団にすぎません。

 山口県党組織が反党分子との闘争でおさめたこの勝利は、山口県党組織にとってはもちろん、全党にとっても、きわめて大きな意義をもっています。

 山口県党組織は、第九回党大会以来、それまでの活動のなかにあった現代教条主義、セクト主義の傾向の克服のためにたたかい、党大会と中央委員会の諸決定にもとづいて、大衆闘争と党建設をすすめてきました。ところが、福田、原田らのひとにぎりの分子は、県・地区機関などの重要な部署にありながら、この課題にまじめにとりくもうとはしませんでした。かれらは、党中央の決定や論文などにたいしては、「どこかおかしいか」をさがして否定的に論ずるものほど「水準が高い」とし、特定の外国の党の路線にたいしては、これを盲信させようとし、党の綱領、規約と諸決定にもとづく党内な自覚的結集のかわりに、個人主義的派閥的ななれあいによるむすぴつきにたよるという、かれらの以前からのやりかたをつづけていました。これらの反党分子が県党組織の多数の支持をあてにして開始した、公然たる党破壊活動にたいする山口県党組織の断固たる反撃とその勝利は、山口県党組織が、わが党の路線を堅持し、かれらの妨害とたたかいながらおしすすめてきた、党建設の成果を土台としてかちとられたものです。反党分子を粉砕する闘争を通じて、山口県党組織は、いっそう強化されつつあります。

 同時にそれは、第九回党大会決定とそれにもとづく覚中央の政策、方針の正しさをかさねて実証したものであるとともに、これら売党盲従分子のわが党への攻撃にたいする全党の反撃の勝利として、とくに大きな意義をもっています。



 わが党を放逐された福田、原田一派の言動そのものがしめしているように、かれらの本質的特徴は、日本人民にすこしも責任を負わない対外盲従と売党であり、かれらは、マルクス・レーニン主義とは無縁の、現代教条主義、「左翼」日和見主義、セクト主義、解党主義を結合した党破壊者です。

 第一に、かれらの主張なるものは、すべて、特定の外国の党の見解の借りものにすぎず、そこには、自主的思考や論証のひとかけらもありません。アメリカ帝国主義のアジア侵略政策の評価、ベトナム侵略戦争とその拡大にたいしてとるべき態度、ソ連共産党指導部にたいする評価、反帝国際統一戦線、国際共産主義運動の団結など、どの問題をとりあげても、かれらの議論は、特定の外国の党の文献からの引用以外のなにものでもありません。はてはかれらは、志田一派とまったくおなじく、特定の外国の党の路線や指導者の思想を絶対化し、それへの盲従を公然と要求しています。かれらが、「日本共産党山口県委員会(左派)」などと名のって、公然たる反党活動の旗あげの場としたのは、山口市でひらかれた外国代表団の歓迎集会でした。反党修正主義者志賀義雄がミコヤン来日を機に反覚活動の旗あげをしたことを想起させるこの行動は、対外盲従、売党分子である福田、原田一派の特徴を、あますところなく暴露しています。

 第二に、かれらが事大主義的にかかげる主張は、マルクス・レーニン主義とはまったく縁もゆかりもありません。アメリカ帝国主義のベトナム侵略戦争にたいする受動的態度、統一戦線についてのセクト主義的主張、マルクス・レーニン主義党の民主集中個を破壊する議論と行動などなど、どれひとつをとってみても、かれらの主張は、当面の国際情勢の特徴とか国際共産主義運動の現在の特殊な状況とかを口実として、世界の革命運動の経験の総括として確立されたマルクス・レーニン主義の原則的な諸命題を、日和見主義に修正しようとするものでしかありません。かつてレーニンは、小ブルジョア的「革命性」にもとづく無政府主義を「左からの修正主義」とよんだことがあります(「マルクス主義と修正主義」全集十五巻二十一ぺ−ジ)。福田、原田一派が事大主義的態度でふりまく見解も、まさに「左からの修正主義」そのものです。かれらが教条主義者であるのは、外国の党の見解と路線を唯一の教条とし、これを日本に機械的にあてはめようとする現代教条主義者であろからであり、その内容は、革命的カラ文句で闘争にかえる「左翼」日和見主義、セクト主義、前衛党の規律を否定する解党主義につらぬかれています。反覚修正主義者の「理論」が、修正主義、教条主義、分裂主義の奇怪な結合の体系であるのと同様に、かれらの行動と理論は、その本質において日和見主義であり、具体的には、現代教条主義、事大主義、セクト主義、解党主義の醜悪な結合というべきものです。



 特定の外国の党の路線に盲従することを「金科玉条」として、そのために日本共産党にたいする攻撃に狂奔して恥じないかれらの反党的、反人民的正体を明白にしめすものは、党破壊のために手段をえらばない卑劣きわまる福田、原田一派の行動です。その主張に一片の正当性もない反党分子たちは、分派工作にあたって、目をつけた同志をよびだし、まず「党中央の岡本書記局員の月給は二十五万円だ、岡幹部会員は高級マンションに住んでいる」などという、まったくでたらめなデマをとばしてきました。この点を山口県委員会総会で追及されたとき、反党分子隅岡は「いったおぼえはない」とごまかし、おなじく反党分子の大林は「カッとなっていった」ととたえました。これこそかれらが、弁解の余地のないデマを口から出まかせにふりまいていることをはしなくも暴露したものです。

 かれらは、デマでつくりあげた「党中央の腐敗堕落」なるものをわが党の「修正主義の根源」だなどと「理論化」してみせ、困難のなかで活動している同志の党中央にたいする信頼感をよわめて、かれらの反党的、反マルクス・レーニン主義的主張をのみこませようとしました。

 こうした卑劣なデマをぷりまきながらくわだてた反党活動が暴露され、党外に放逐されたかれらは、「赤旗」日曜版読者にたいして、「『赤旗与』日曜版はニセの共産党の新聞だから、とるのをやめて、『長周新聞』をとれ」とか、本紙読者にたいしては、「『反面教師』としてとっても紙代ははらうな」とかとよぴかけています。かれらは、こうした詐欺に類する手段にまでうったえて、わが党の活動の軸をなす「赤旗」の活動を妨害し、「赤旗」の配達、集金を混乱させてわが党と大衆とのむすびつきを破壊しようと躍起になっています。

 かれらはまた、読者がわが党に拠出した十数万円の貴重な紙代を「赤旗」分局からうばいとりました。かれらは、まったくのせっ盗行為をもあえておこなって、わが党にすこしでも打撃をくわえようとしています。

 ある場合にはまた、反党分子のデマ、中傷、びぼうなどによって多少動揺しているがかれらと行動をともにするにはいたっていない党員にたいして、かれらは、わが党から脱党するようすすめています。

 これらの事実は、この反党分子たちが、ひとにぎりの腐敗堕落分子をかきあつめた志田一派へのあたらしい追随者であり、投降者であり、志田一派の後塵を拝して、わが党の破壊を最大の目的とする醜悪な一味徒党にすぎないことをまざまざとしめしています。



 現在、アメリカ帝国主義によるベトナム侵略戦争の凶暴な拡大とむすびついて、日本における対米従属下の軍国主義、帝国主義復活は、いっそう危険な方向にすすみつつあります。この道に大きく立ちはだかる日本人民にたいする攻撃の中心として、アメリカ帝国主義と日本の独占資本は、わが日本共産党の破壊と孤立化を一貫して追求しています。

 しかしながら、今日までの内外情勢自体の推移と、わが党の奮闘を先頭とした日本人民の闘争によって、米日支配層の懸命の策動にもかかわらず、全体として、日本共産党孤立化の政策は失敗し、民主勢力の統一への努力が一定の成功をかちとり、わが党は、党史上最大の党勢に達しています。現代修正主義の国際的潮流に盲従し、反共的右翼社会民主主義者と野合して、米日反動勢力の期待のもとに登場した内藤一派、志賀一派らの反党修正主義分子の策動は、まったくみじめな失敗におわり、今日では、かろうじてその存在をたもっために「新党」結成にうごめいています。

 まさにこのような状況のなかに、一部の外国勢力への盲従と日本共産党破壊を旗じるしとする売党盲従分子たちは、その裏切り者としての醜悪な正体に「左翼」的なよそおいをこらして、あらたに登場してきました。かれらの役割はまったく明りょうです。末日支配層がきまざまの手段をもちいて追求しながらも失敗をなめた、日本共産党を破壊する陰謀にたいするあらたな奉仕者――これこそ、あたらしい売党盲従分子、反革命分子の真の客観的、歴史的役割です。

 わが党は、第十回党大会にたいする中央委員会報告案がしめしているように、戦後の党発展の歴史的教訓を正しくくみとり、マルクス・レーニン主義とプロレタリア国際主義にもとづく自主独立の立場を確立し、綱領の総路線を堅持し、正確な国際、国内路線のもとにかたく団結し、広範な人民大衆との結合をひろめ、党史上あたらしい発展段階をきりひらきつつあります。これらの発展は、各種の「左」右の日和見主義と反革命反党分子との非妥協的な闘争を通じて、覚がきたえられ、拡大強化されてきたことをしめしています。

 いま、志田一派のあたらしい追随者である福田、原田一派やその他の反党分子が四十四年の不屈の革命的伝統にかがやくわが党にたいして、一部外部勢力の干渉に期待し、どんな卑劣な手段にうったえて攻撃してこようとも、志田一派の新旧の追随者とどのように野合してみようとも、かれらの末路が恥ずべき裏切り者としてのみじめな破産でしかないことは明白です。

 いまこそ全党は、マルクス・レーニン主義と日本革命の裏切り者、米日反動へのあらたな奉仕者である福田、原田一派を徹底的に粉砕するとともに、いかなる外国勢力の干渉をも断固粉砕する態度を堅持し、日本共産党と日本の民主勢力のいっそう大きな前進をかちとるために奮闘しましょう。


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