国際盲従とセクト主義、解党主義
山口県の福田、原田ら「長周新聞」一派の反党活動

日本共産党中央委員会出版局発行(1966/10/12)


はしがき

 日本共産党山口県委員会に巣くっていた反党教条主義者福田、原田一派は、みずから「日本共産党革命的左派」と名のって公然と反党活動をはじめました。これにたいしてわが党はただちに規約にしたがって除名処分を決定し、かれらの陰謀に決定的な打撃をあたえました。その後、わが党はひきつづき中央委員会を先頭にかれらの党破壊活動にたいする断固たる闘争を展開しており、このなかでわが党の隊列はいっそう強化されつつあります。

 このたたかいは、福田、原田一派の策動を完全に粉砕するまでつづけられなければなりません。かれらがひどにぎりの裏切り者の小集団にすぎないからといって、これを軽視することは正しくありません。なぜなら、福田、原田一派の党攻撃とその反人民的、反革命的本質をごまかそうとしてもちだじている口実や「論拠」なるものが、「なによりもまず、外国の党の文献や主張を事大主義的にぶりかざして、それによって、わが党と民主勢力にはたらきかけようとしている」(「赤旗」八月十日付論文)志田重男一派のそれと、まったく同じものであるからです。ある特定の外国の党の見解に事大主義的な態度で盲従し、日本人民にすこしも責任を負わない福田、原田一派の反党活動を重視しなければならない理由はそこにあります。

 このパンフレットには、かれらの口実や「論拠」をすべてとりあげてそのあやまりを逐一論破した論文その他がおさめられています。読者のみなさんが、本書をひろく運用し、ひきつづく反党教条主義とのたたかいに役立てられることを期待します。

 なお、本書のなかにくりかえじでてくる「八月八日の論文」「八月十日の論文」とは、わが党がそれぞれの日付の「赤旗」に発表した論文、「ふたたびアメリカ帝国主義に反対する国際統一行動と統一戦線の強化について」「志田一派の反党攪乱活動を粉砕するために」をさしています。

 この二つの論文はともに反帝国際統一戦線をめぐる反党教条主義者の分裂主義的、セクト主義的見解に批判をくわえながら、わが党のマルクス・レーニン主義の原則とプロレタリア国際主義にもとづく自主独立の立場から、修正主義および教条主義の「二つの戦線」での闘争と反帝国際統一行動の強化のたたかいを正しく結びつけ、わが党の国際路線を全面的にあきらかにしたものです。その点で本書とあわせて読まれるならば、今日のわが党の立場と路線の正しさをさらにふかく把握することができます。

1966年10月

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